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虫歯の原因と治療法

虫歯の原因と治療法

虫歯とは、口腔内の虫歯の主な原因菌とされるミュータンス菌が歯垢(プラーク)を作り出し、食べカスや糖分を栄養として酸を出します。この酸によって、歯の表面のエナメル質が溶かされることで起きる病気です。

虫歯の原因

私たち毎日の食事の中に含まれる糖(炭水化物)を歯垢が摂り込み、酸を作り出します。この酸が歯のエナメル質を溶かしてしまうことを「脱灰」といいます。大人の健康なエナメル質は、pH5.5~5.7以下になるとエナメル質を構成している「ハイドロキシアパタイト」から、カルシウムイオンとリン酸イオンが溶けだすことで脱灰が起こります。食後の口腔内は酸性に傾きますが、唾液の働きによって酸性に傾いていた口腔内は中性側に戻り、また、脱灰が起きていたエナメル質も、唾液の作用によりカルシウムイオンとリン酸イオンが補給されるため、「歯の再石灰化」が起こり修復されます。この脱灰と歯の再石灰化のバランスが保たれていることで、歯は健康な状態を保つことができるのですが、間食が多かったり、だらだらと長い時間をかけて食事をしたりすることで、口腔内の酸性状態が長く続いたり、歯面に歯垢が付着したまま放置していることで、脱灰がさらに進んでしまい、唾液の作用がついていかず、歯の再石灰化ができなくなり、脱灰ばかりが進みエナメル質が溶かされてしまいます。これが虫歯になる原因です。

虫歯の進行段階と治療法

虫歯の進行段階は「C0」〜「C4」に分けられます。「C」は、Caries(カリエス=虫歯)の頭文字で、0~4の数字で虫歯の状態を表し、数字が大きくなるほど、虫歯が進行していることを表します。

「C0」削る治療の必用ないごく初期の虫歯

歯の表面のエナメル質が脱灰し、溶け始めた状態で、痛みはありません。健康な歯の表面は透明感がありますが、脱灰が起こるとその部位が白っぽくなるのが特徴です。

以前までは、虫歯ということで削る治療をおこなっていましたが、現在では適切な歯磨きや、フッ素塗布などによる歯の再石灰化を促すことで進行が防げるため、治療として歯を削る必要はありません。

初期の虫歯も「C」を使って表されますが、歯にはまだ穴があいておらず再石灰化で元の健康な歯に回復することが可能なことから、「CO」Caries Observation(カリエス・オブザベーション)と表します。

「C1」歯の表面の虫歯

エナメル質が溶かされて、小さな穴が空いた状態の初期の虫歯で、まだ痛みはありません。

治療は、虫歯部分を取り除き、レジンなどの修復材を詰めるという簡単な治療ですみます。レジンは光に反応してすぐに固まりますので、型取りをする必要はありません。歯と同じ色にできるので全く目立ちませんが、年月とともに多少変色してきます。この段階での虫歯の治療が重要なため、定期的に大分県の歯科医院で検診を受けることが、ごく初期の段階で虫歯を見つけることに繋がります。

「C2」象牙質まで達した神経に近い虫歯

虫歯がエナメル質の内部にある象牙質まで達した虫歯で、進行も早く、神経に近づくにつれて、冷たい物などがしみたり、痛みを感じるようになります。

治療は、まず虫歯部分を取り除くのですが、症状によっては局所麻酔を使用して治療をおこないます。削る部分が大きい場合は、インレーという部分的な詰め物をします。インレーを作製するために、歯型を取る必要があるため、治療に時間がかかります。もしもC2の虫歯でも削る部分が広範囲であったり、一つの歯に複数の虫歯ができている場合は、被せ物(クラウン)での治療になることがあります。虫歯が広範囲で被せ物の処置をおこなう場合は、さらに治療期間は長くなります。

「C3」歯髄(歯の神経)まで達した虫歯

歯の神経まで虫歯が進行してしまった状態です。穴は小さくても内部で進行している場合があるため注意が必要です。この状態になると、熱い物がしみたり、激しい痛みを引き起こします。

歯の神経を残せるかどうかの状態でもあるため、残せる場合は神経の保存をおこないますが、残せない場合には根管治療によって神経を取り除く処置をおこないます。この段階では、部分的なインレーは使用することはほとんどないため、土台をセットした上で歯全体を覆う被せ物の処置をおこないます。

「C4」歯の頭の部分が崩壊して根だけが残った虫歯

この状態まで虫歯が進行してしまうと、神経が死んでしまうため痛みを感じなくなることがほとんどですが、歯の根の先に、細菌が溜まり炎症を起こす(根尖病巣)によって強い痛みが再発することがあります。

歯を保存できる場合は根管治療をおこない、歯の根がしっかりと清掃し薬剤を詰めたあと、コアという土台を立て、被せ物による修復をおこないます。歯を残せない場合は、抜歯の処置をおこない、インプラントやブリッジ、入れ歯などの人工歯による補填治療をおこないます。

虫歯を予防するために

虫歯の予防には、毎日のご自身でおこなう歯磨きなどのセルフケアが何よりも重要です。また、食べ物や食事の仕方の改善をすることも効果的です。甘い物や酸性の食べ物が好きな方は、だらだら時間をかけて食べないように気をつけましょう。酸性のものは歯を直接溶かしてしまうため、虫歯になりやすくなるので摂りすぎに注意しましょう。さらに、大分県の歯科医院での定期的なメンテナンスをおこなうことが、初期の虫歯を発見するだけでなく、虫歯を予防するためにも重要です。

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