オールオン4とは
オールオン4とは、固定式の12本連結の歯を4本のインプラント体で支える治療法です。歯が一本もない方で総入れ歯の方や、天然の歯が1~3本くらいしか残っていない方にお勧めの治療法です。
従来、歯が一本もない方がインプラントで治療をおこなうためには、抜けた本数と同じ数のインプラント体を埋入する必要がありましたが、多数のインプラント体を埋入するためには丈夫な骨が必要となるため、場合によっては骨を増やすための骨再生や骨造成という手術をおこなう必要があり、患者さんの身体的、経済的な負担が大きくなってしまうため、治療に踏み出せない方も少なくありませんでした。
しかしオールオン4によって、埋入するインプラント体の本数が少なくて済み、骨再生などの手術をほとんどの場合おこなう必要がなく、手術は1回のため、短時間での治療が可能となることから、患者さんの経済的、身体的負担が大幅に軽減できます。また、インプラント体を埋入した当日に仮歯を装着することができるので、手術の当日から食事もすることも可能です。この仮歯は固定式ですので、入れ歯のような付け外しの必要がなく、入れ歯と比べると噛む力が飛躍的に向上します。
それにより快適な食生活がおくれるようになります。
オールオン4のメリット(総入れ歯と比較した場合)
しっかりと噛める
オールオン4は、インプラント体が顎の骨としっかりと結合しているので、噛んだ刺激が直接顎の骨に伝わります。そのため、天然の歯と同じくらいしっかりとした噛み心地を得ることができます。総入れ歯の場合は、天然の歯に比べると2~3割の咀嚼能力しかないため、その違いは歴然です。
固定式なので外れたり落ちたりしない
オールオン4の人工歯は固定式ですので、取り外し式の総入れ歯のように外れたり落ちたりすることがありません。そのため、会話の時や食事中も気にすることなく楽しむことができます。
骨が痩せるのを防ぐ
総入れ歯の場合、徐々に顎の骨が痩せてしまうため、使用期間が長いほど入れ歯も安定しにくくなります。さらに、顎の骨が痩せると顔にハリがなくなるので、老けて見えるようになります。しかしオールオン4は、噛む刺激が直接顎の骨に伝わるため、骨が痩せてしまうのを防いでくれますし、見た目も若々しく見えます。
口の中の違和感が少なく、発音しやすい
総入れ歯は、歯茎や粘膜を広く覆うため、口の中の強い違和感を感じてしまいます。また、特に慣れないうちは発音もしにくいため、滑舌が悪くなりがちです。しかしオールオン4は、総入れ歯のように歯茎や粘膜を覆うことがないため、口の中の違和感もほとんどなく、さらに発音もほとんど影響がないため、普段通りに喋ることができます。
手術当日に歯が入る
総入れ歯の場合、治療を開始してから歯が入るまで最低1ヶ月程度はかかります。しかしオールオン4の場合は、インプラント体を埋込したその日に、仮歯を入れることが可能なため、当日から食事をすることもできます。その際は、硬い食べ物は避けるように注意しましょう。
天然の歯と同じように歯磨きができる
総入れ歯はお手入れの際、入れ歯を外して洗浄する必要がありますが、オールオン4の場合、通常のお手入れは歯ブラシと歯間ブラシでおこなうことができため、衛生的です。
オールオン4のデメリット(総入れ歯と比較した場合)
手術が必要になる
オールオン4は、インプラント体を埋入するための手術が必要ですが、総入れ歯の場合は手術が必要ありません。そのため、身体的な負担がかかってしまいます。
治療費が高額になる
総入れ歯は保険適用が可能な治療のため、費用を抑えることができますが、オールオン4は保険適用外治療のため、治療費が高額になってしまいます。
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術後のメンテナンスが必要
オールオン4は、術後の毎日のセルフケアや、大分県のかかりつけの歯科医院での定期的なメンテナンスをおこなう必要があります。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなってしまうため、メンテナンスを怠ってしまうとインプラント周囲炎という、インプラントの歯周病になってしまう危険性があります。インプラントは痛みを感じないため、初期の段階での発見が難しく、気付いた時には症状が悪化している場合が多いのです。最悪の場合は、インプラントの脱落の危険性もあるため、毎日のセルフケアや、大分県のかかりつけの歯科医院での定期的なメンテナンスを必ずおこない、インプラント周囲炎にならないように予防しましょう。